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名前の由来や旅行先で見かける地名の謎を解明する

独自文化、魚の名前の漢字

「魚」の名前の漢字は、日本独自のものが多くあります。これらの漢字は「国字」と呼ばれ、日本で作られたものです。国字は、気候、風土、生活、考え方など、漢字の生まれた中国にはなく日本にしかないものを表すために古くから作られ、地名や人名にも多く使われています。特に多いのは生物の名前や生態を表す漢字で、魚・木・鳥偏などが目立ちます。

 

また魚の名前の漢字は、日本の文化や食文化に深く関わっています。鮮魚店やスーパーなどで日常的に目にする魚の名前には、多くの漢字が使われています。

お寿司屋さんの湯呑みにもよく描かれている珍しい魚へんの漢字もあります。

以下は、いくつかの魚の漢字の一覧です。

 

あ行:

鯏(あさり・うぐい): 春が旬のあさり。
鯘(あざれ): 魚が腐る。
鰺(あじ): アジ科の海魚の総称で、初夏が旬。
鯵(あじ): 鰺の略字。
鮩(あみ): 小型の甲殻類
鯇(あめのうお): 琵琶湖固有種ビワマスの別称。
鮎(あゆ): 清流の女王で夏の風物詩の一つ。
あら(大きな物は1mを超えるハタ科の高級魚)。
鮑(あわび): ミミガイ科の大型の巻貝で高級品。
鰒(あわび・ふぐ): 水産物
鮟鱇(あんこう): 肝は絶品。
魷(いか): 魚偏にユウ。
鰂(いか): 表外漢字。
鰞(いか): カラスを襲う説から。
魦(いさざ): 琵琶湖固有種のハゼ科の淡水魚。


か行:

鯉(こい): 大型の淡水魚。
鮒(ふな): 冬から春が旬。
鰌(どじょう): 蒲焼と柳川が旨い。
鯨(くじら): 哺乳類のクジラ目。
鯱(しゃち): シャチ属の海獣
鮑(あわび): 高級食材でお寿司屋さんの湯呑みにもよく描かれています。

さ行:

鮭(さけ): 鮭は、日本の美味しい魚の一つで、英語では「salmon」と呼ばれます。鮭は、川から海へ遡上することで知られており、美味しい刺身や寿司ネタとしても人気です。


鯖(さば): 鯖は、青魚の一種で、脂ののった身が特徴です。鯖の刺身や煮付けは、日本料理でよく食べられています。

 

た行:

鯛(たい): 祝い事で調理した鯛を「周」辺近隣の人々にお裾分けする。
魛(たちうお): たちうおは太い「刀」のような魚。
鱮(たなご): たなごは海の「底」にすむ。
鱈(たら): たらは「雪」が降る冬に漁獲される魚。
鱘(ちょうざめ)


な行:

鯰(なまず): なまずが暴れないように(地震がこないように)「念」ずる。
魸(なまず
鰊(にしん)
鯡(にしん)


は行:

鰣(はす): はすは魚へんの字の由来は旬に関連するものも多い。さわらの旬は「春」。
鯊(はぜ)
鰰(はたはた)
鱩(はたはた)
鮚(はまぐり)


ま行:

魬(はまち)
鱧(はも): はもは昔から豊漁祭の魚として使われていた。


や行:

鯐(やなご)

 

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