ゆらりYURAI lbo.

名前の由来や旅行先で見かける地名の謎を解明する

盛りそばとざるそば

盛りそばとざるそばの主な違いは、盛りそばには海苔が添えられていないのに対し、ざるそばには海苔が添えられていることです。両者はそばの量やつけ汁の味に大きな違いはありませんが、歴史的な背景や提供される器には違いがあります。

もりそばは、そばを器に「盛る」ことからその名がつけられました。一方で、ざるそばは水が切れるざるに盛られることからその名がついており、最後までおいしく食べられるように工夫されたとされています。また、明治時代以降、ざるそばは高級志向とされ、つけ汁にみりんを加えたり、そばの実の中心のみを使った更科そばスタイルにするなどの工夫がなされました。

現代では、地域によって呼び方が異なることがあり、西日本ではどちらも「ざるそば」と呼ぶことが多く、北海道や関東甲信越では使い分けている割合が多いです。また、関西では「ざるそば×うずらの卵」の組み合わせが一般的ですが、関東ではあまり見られません。

 

ちなみに、そうめんと冷麦、うどんは乾麺の太さによって呼び名が変わります。

そうめん:直径1.3mm未満の細い麺。

冷や麦:直径1.3mm以上1.7mm未満の麺。

うどん:直径1.7mm以上の太い麺。
うどんは、米の裏作で作られた小麦を使った伝統的な麺料理です。

ざるそば