関東地方
関東地方は日本の東側に位置しており、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬の一都六県が含まれています。その名前の由来は、江戸時代に遡ります。
江戸時代には、3つの重要な関所が存在していました。それぞれ「箱根の関所」、「小仏の関所」、「碓氷の関所」と呼ばれています。これらの関所は、現在の神奈川県と静岡県の県境(箱根)、神奈川県、東京都、山梨県の県境(小仏)、群馬県と長野県の県境(碓氷)に位置していました。
これらの関所から見て、東側の地域が「関東」と呼ばれるようになりました。つまり、「関所」の「東」側という意味です。江戸時代頃に、一都六県が関東地方として結びついたとされています。
なお、平安時代には現在の関東より広い範囲を指す「関東」が存在していました。その後、室町時代から江戸時代にかけて、関東の範囲は狭まり、現在の関東とほぼ同じ範囲を指すようになりました。
関西地方の由来
一方、関西地方は京都南部を中心とした一部の地域を指しています。現在の近畿地方に相当します。ただし、関西という言葉は明治時代以降に定着したもので、それ以前は基本的に「畿内(きない)」と呼ばれていました。
畿内は、現在の京都府の一部、兵庫県の一部、大阪府の大半、奈良県全域を指します。現在も「近畿」という言葉が使われていますが、これは明治時代に定着したもので、「畿内に近い地域」という意味です。
「関西」という言葉が浸透したのは明治以降であり、それ以前は基本的に「畿内」が一般的でした。現在、「近畿」は京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、滋賀県、和歌山県の2府5県を指し、「関西」は近畿とほぼ同地域を指しますが、明確な定義はありません。
広辞苑によれば、「関西」は「近江逢坂関以西の地」、「鎌倉時代以降は鈴鹿・不破・愛発(あらち)の三関以西の諸国」、「箱根関以西の地」を指す言葉とされています。つまり、中部地方と近畿の境目あたりにあった関所を基準としています。