「山下」は、そのままの「山の下」という「山のたもと」と同じ意味を持つ地形由来の姓で、「山の麓」の意味の「山本氏」とほとんど同じ意味のようです。
山を「やま」と発音するようになったわけは?
「やまと」の語源
古代、奈良県の一部を「やまと」と呼んでいたことが分かっています。
この地域に本拠地を置いた勢力が日本列島全体を代表する政権となったことから、「やまと」は日本列島全体を指す言葉としても使われるようになりました。
訓読みの変遷
中国語の「倭」は日本語で「やまと」と訓読みされました。
しかし、日本人は「倭」にあまり好意を持たなかったため、自分たちを表すのに「倭(ワ)」と同音で、もっと良い意味を持った「和(ワ)」という漢字を用いるようになりました。その結果、「和=やまと」となり、「和」が「やまと」と訓読みされることになりました。
「大和」の誕生
さらに、「和」に「大」を付けた「大和」が誕生しました。この場合の「大」は美称のようなもので、「立派なやまと」とでも言えるでしょう。
「大和」の2文字をまとめて「やまと」と読むようになりました。
山の発音、「やま」は大和から来ているとも言われています。