山陽（さんよう）と山陰（さんいん）の語源は、古代中国の陽陰説に基づいています。この理論では、「陽」は山の南側を意味し、「陰」は山の北側を意味します。つまり、山陽と山陰は中国山地を基点にして、山の南側に広がる地域が山陽、北側に広がる地域が山陰とされています。
日本においては、律令制の行政区分である五畿七道の「山陽道」と「山陰道」にちなんで名付けられました。現在の中国地方にあたるこの地域は、瀬戸内海側が山陽地方、日本海側が山陰地方とされています。山口県のように、南北にまたがる県では、南部が山陽に、北部が山陰に分類されることもあります1。このように、地理的な位置に基づいて名付けられたこれらの地名は、日本の地理や歴史において重要な意味を持っています。
