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名前の由来や旅行先で見かける地名の謎を解明する

今も生き残る都市国家、サンマリノ共和国

サンマリノ共和国基本情報

イタリア半島の中東部に位置する共和制国家で、首都はサンマリノ市です。国土の周囲は全てイタリアで囲まれた内陸国であり、面積は61.2平方キロメートルと世界で5番目に小さな国です。また、現存する世界最古の共和国とされ、1700年間戦争をしたことがないことでも知られています。

経済はイタリアに大きく依存していて、石材やワインが主要輸出品です。観光も重要な収入源で、中世の雰囲気を残す街並みが特徴的です。サンマリノの歴史地区とティターノ山は世界遺産にも登録されています。通貨はユーロを使用しており、公用語はイタリア語です。

 

サンマリノの由来

サンマリノ共和国の名前は、建国伝説によると、301年にローマ皇帝ディオクレティアヌスによるキリスト教迫害を逃れた石工のマリヌス(聖マリヌス)がティターノ山に逃れて築いた共同体に由来しています。彼と彼の仲間たちによって形成されたこの共同体は、やがて「サン(聖)」とマリヌスの名を取って「サンマリノ」と呼ばれるようになりました。サンマリノは、マリヌスを意味する名前であり、彼がこの国の礎を築いたことを称えて名付けられたとされています。

 

 

サンマリノ共和国が長く続いている理由は地理的な位置が重要な要素の一つと言われています。サンマリノはティターノ山の頂に位置し、断崖絶壁に囲まれた要塞のような地形をしています。この地形が、外敵からの侵略を防ぐ天然の防御となってきました。

 

また、政治的な側面では、サンマリノは古くからの民主的な政治システムを維持しており、執政は60人の国会議員の中から選ばれ、任期は半年と短く設定されています。これにより、権力の集中を防ぎ、民意が反映されやすい政治が行われています。

さらに、サンマリノはイタリアとの友好関係を築き、外交面での知恵も長続きの要因となっています。イタリアとの密接な関係を通じて、主権国家としての地位を保ち続けてきました。

これらの要因が組み合わさり、サンマリノ共和国は建国以来1700年以上にわたって独立を維持し続けています。

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