北海道の地名と読み仮名はたくさんありますが、ここでは難読地名を中心にいくつか紹介します。
胆振（いぶり）：胆振総合振興局の管轄区域。『日本書紀』の故事にある「胆振鉏（いぶりさえ）」に由来する。
後志（しりべし）：後志総合振興局の管轄区域。『日本書紀』の故事にある「後方羊蹄（しりえしらべし）」に由来する。
久遠（くどお）：檜山管内の久遠郡。アイヌ語の「クウントゥ」（仕掛け弓・ある・山崎）などに由来する。
爾志（にし）：檜山管内の爾志郡。明治初年に松浦武四郎が「西郡」を提案した際に難しい漢字をあてた。
網走（あばしり）：オホーツク管内の網走市、網走郡。アイヌ語の「アパシリ」（網の浮に使う木・島）などに由来する。
安平（あびら）：胆振管内の安平町。アイヌ語の「アビラ」（光る崖）に由来する。
厚岸（あっけし）：釧路管内の厚岸町。アイヌ語の「アッケウシイ」（オヒョウニレの樹皮・剥ぐ・いつもする・ところ）に由来する。
足寄（あしょろ）：十勝管内の足寄町。アイヌ語の「エソロペッ」（沿って下る・川）に由来する。
平取（びらとり）：日高管内の平取町。アイヌ語の「ピラ・ウトル」（崖の間）に由来する。
秩父別（ちっぷべつ）：空知管内の秩父別町。アイヌ語の「チプ・ペッ」（小さな・川）に由来する。
留萌（るもい）：留萌管内の留萌市。アイヌ語の「ル・モイ」（島・ある）に由来する。
羽幌（はぼろ）：留萌管内の羽幌町。アイヌ語の「ハ・ポロ」（波・大きい）に由来する。
士別（しべつ）：上川管内の士別市。アイヌ語の「シ・ペッ」（川・小さい）に由来する。
帯広（おびひろ）：十勝管内の帯広市。アイヌ語の「オ・ピヒロ」（沼・広い）に由来する。
音更（おとふけ）：十勝管内の音更町。アイヌ語の「オ・トフケ」（沼・深い）に由来する。
釧路（くしろ）：釧路管内の釧路市。アイヌ語の「クシュン・ル」（霧・ある）に由来する。
標茶（しべちゃ）：釧路管内の標茶町。アイヌ語の「シ・ペチャ」（川・小さい）に由来する。
弟子屈（てしかが）：釧路管内の弟子屈町。アイヌ語の「テシカ・カ」（湖・ある）に由来する。
羅臼（らうす）：オホーツク管内の羅臼町。アイヌ語の「ラ・ウス」（崖・ある）に由来する。
稚内（わっかない）：宗谷管内の稚内市。アイヌ語の「ワッカ・ナイ」（水・ない）に由来する。
猿払（さるふつ）：宗谷管内の猿払村。アイヌ語の「サル・フツ」（魚・ない）に由来する。
種市（たねいち）：上川管内の種市町。アイヌ語の「タ・ネイチ」（川・ある）に由来する。
美唄（びばい）：空知管内の美唄市。アイヌ語の「ピ・パイ」（沼・多い）に由来する。
滝川（たきかわ）：空知管内の滝川市。アイヌ語の「タキ・カワ」（滝・川）に由来する。
岩見沢（いわみざわ）：空知管内の岩見沢市。アイヌ語の「イワ・ミ・サワ」（岩・見る・沢）に由来する。
美深（びふか）：上川管内の美深町。アイヌ語の「ピ・フカ」（沼・深い）に由来する。
美瑛（びえい）：上川管内の美瑛町。アイヌ語の「ピ・エ」（沼・ある）に由来する。
上富良野（かみふらの）：上川管内の上富良野町。アイヌ語の「カムイ・フラ・ノ」（神・住む・場所）に由来する。
奈井江（ないえ）：空知管内の奈井江町。アイヌ語の「ナイ・エ」（中・ある）に由来する。
芽室（めむろ）：十勝管内の芽室町。アイヌ語の「メ・ムロ」（山・ある）に由来する。
音威子府（おといねっぷ）：北見管内の音威子府村。アイヌ語の「オトイネ・プ」（音・響く・川）に由来する。
美幌（びほろ）：北見管内の美幌町。アイヌ語の「ピ・ポロ」（沼・大きい）に由来する。
津別（つべつ）：北見管内の津別町。アイヌ語の「ツ・ペッ」（川・小さい）に由来する。
美和（みわ）：釧路管内の阿寒町の大字。アイヌ語の「ミ・ワ」（水・ある）に由来する。
陸別（りくべつ）：釧路管内の陸別町。アイヌ語の「リク・ペッ」（陸・小さい）に由来する。
